ピル・避妊関連
優れた避妊方法は
現在日本で利用できる避妊法の中で高い効果が得られるのは、避妊手術、OC(低用量経口避妊薬)、銅付加IUD及び黄体ホルモン付加IUD(IUS)です。
避妊手術は、一度手術をおこなうと妊娠の機能を回復することがむずかしい為、将来的に出産を希望する人には、OCもしくは銅付加IUD、IUSによる避妊がおすすめです。
避妊法の種類と避妊効果

基礎体温法
基礎体温を想定することにより排卵期を知り、避妊の目安にする方法です。

メリット
- 副作用がない
- 自分の性周期を簡便な方法で知ることもできる
デメリット
- 毎朝きちんと体温を測定する必要
- 基礎体温が二相性を示さず、排卵期がはっきりしない人には不向き
- 発熱、過労などで基礎体温が変動し、排卵期が見つけにくくなる場合がある
- 単独での避妊効果は高くない(他の避妊法と併用するほうがより確実)

コンドーム
男性の性器にかぶせるゴム製の袋で、精子の膣内への放出を防ぐ手軽な避妊法で、わが国では最もポピュラーな方法です。

メリット
- 利用法が簡単で、特別な知識を必要としない
- 手軽に誰でも入手できる
- 性感染症の予防にもなる
デメリット
- 使用法を誤ると失敗率が高い
(失敗例)装着ミス/性交の途中から装着した/性交後の抜き方が悪かった
殺精子剤
性交前に膣内に精子を殺す薬剤を挿入する方法です。
錠剤やフィルム、ゼリーなどがあります。


メリット
- 簡単で手軽に使える
- 副作用がほとんどない
デメリット
- 効果があらわれるまでに5~10分かかる
- 有効時間(20分~60分)以内に射精しなければならない
- 単独での避妊効果は高くない
(コンドーム等の他の避妊法と併用するほうがより確実)
ペッサリー
ゴム製のキャップを子宮口に挿入・装着して、精子の挿入を防ぐ方法です。
(日本では入手しにくく、ほとんど使用されていません。)


メリット
- くり返し使用できるので経済的
- 副作用がない
デメリット
- 医師にサイズを測定してもらって購入しなければならない
- 性交のたびに自分で装着しなければならない
- 正しく装着しないと、失敗率が高い
OC(低用量経口避妊薬)

OCとは「Oral Contraceptives」の略で、「低用量経口避妊薬」または「低用量ピル」のことをいいます。
詳しくはこちらをご覧下さい。 >> OC・低用量ピル
避妊手術
手術で卵子や精子の通路をふさぎ、妊娠を防ぐ方法です。

女性の手術
卵管を糸で結ぶ、あるいは切断・切除する

男性の手術
精管糸で結ぶ、あるいは、切断・切除する
メリット
- 一度手術をすれば、避妊効果は持続する
デメリット
- 一度手術すると、妊娠を望んでも再び妊娠することはほぼ不可能
銅付加IUD(子宮内避妊用具)
主にプラスチック製の器具を子宮内に挿入し、受精卵が子宮内膜に着床するのを防ぐ方法です。


メリット
- 長期間(1~1.5年)使用できる
- 使用感がほとんどない
- 授乳中でも使用可能
デメリット
- 医師の介入を必要とする
- 人により経血量の増加、不正出血などがみられる
- 子宮に異常のある場合は使用できない
黄体ホルモン付加IUD(IUS)
IUSとは、「Intrauterine Contraceptive System」の略で、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内避妊システムです。
OC(低用量経口避妊薬)に匹敵する高い避妊効果と、IUD(子宮内避妊用具)の長期にわたる避妊という2つの特徴を併せ持っている避妊法です。

メリット
- 一度挿入すれば、数年にわたり避妊が可能
- 月経量が減少し、月経痛が改善される場合がある
- 全身へのホルモン作用が少ない
デメリット
- 医師による装着、除去が必要である
- 妊娠・出産の経験のない女性は、医師に相談する必要がある
- 装着後初期に月経時期以外の出血が続くことがある
OCとは「Oral Contraceptives」の略で、「低用量経口避妊薬」または「低用量ピル」のことをいいます。

あなたにパートナーがいて、いま妊娠を望まないのなら、OCを選んでみてはいかがでしょうか?
なぜなら、OCは、現在日本で使える避妊法の中で、最も確実で安全性の高い方法の1つだからです。
OCは主に排卵をおさえて妊娠をふせぎます。
OCに含まれる2つの女性ホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体にはたらきかけて、卵胞を成熟させるホルモンの分泌をおさえます。
そのために卵胞は成熟せず、排卵がおこらなくなるのです。

OCには避妊のほかに、女性のからだによい利点(副効用)があることが知られています。 毎月の月経にツライ思いをしていた人では、月経痛や貧血からも解放され、日常生活の変化を実感する事もあるようです。
OCの利点(副効用)
月経周期が正しくなる
月経困難症(月経痛など)が改善される
月経量が少なくなる
ニキビが改善される
他にもOCには様々な利点が報告されています。
- 子宮内膜症が改善される
- 機能性卵巣のう胞、良性卵巣腫瘍が減る
- 子宮外妊娠が減る
- 長期服用すると卵巣ガン、子宮体ガン、良性乳房疾患が減る
- 大腸ガン、関節リウマチなどの婦人科以外の疾患も減る
- 貧血が改善される
- 骨粗鬆症が減る

もしあなたがそう感じているなら、それはホルモンの量が多かったOCが誕生した1960年頃のことです。
最近のOCは当時の数分の1とホルモン量が少ないので、副作用を抑え、太ったりすることもほとんどありません。

当院では、「トリキュラー」「アンジュ」などを2,500円でご提供致します。
ピルの服用タイプは、2タイプ「21錠タイプ(21錠で1シート)」と「28錠タイプ「28錠で1シート)」があります。
| 21錠タイプ | 28錠タイプ |
|---|---|
1日1錠を矢印の順に21日間飲み、飲み終わったら7日間休みます。 |
1日1錠を矢印の順に28日間飲み、飲み終わった翌日から続けて新しいシートを飲み始めます。 |
ピルの種類について
ピルには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)が含まれていて、その配合比によって、いくつかの種類に分類されます。
一相性ピル
一錠中のホルモンの量が同じ錠剤を服用します。
段階型ピル(二相性ピル、三相性ピル)
女性の生理的なホルモンの変化に合わせて、一錠中のホルモンの量を2段階あるいは3段階に変えた錠剤を服用します。
(上記のピルは、3種類の錠剤を順に服用する「三相性ピル」になります。)
※いずれも1日1錠を定められた順にしたがって服用します。
服用方法について
初めて服用する場合、通常、月経の初日から飲み始めます。

月経の始まった最初の日曜日から飲み始める方法もあります。
最初の日曜日が月経の初日とずれがある場合は、1周期目に限って飲み始めの1週間、他の避妊法を併用する必要があります。
病変は骨盤内にあることが多く、子宮の筋層内(子宮のかべ)に病変ができて子宮筋層が肥厚する(子宮のかべが厚くなる)場合は子宮腺筋症といいます。
ピルの効果について
3つの働きにより、避妊効果をあらわします。正しく服用すれば、ほぼ100%避妊できます。

服用し始めてからの注意

ピルを服用し始めたら、こんなことに注意しましょう !
- ピルは、エイズや性感染症を防止するものではありません。これらの感染防止には、コンドームを使用することが大切です。
- のみ忘れにより妊娠する可能性がありますので、指示された服用方法を守ることが大切です。
- 月経が2周期続けて来なかったり、説明どおりに服用せずに月経がこないときは、妊娠の可能性もありますので、ただちに医師の診察を受けて下さい。
- 激しい下痢または嘔吐が続く場合は、薬の成分が吸収されにくくなり、妊娠する可能性が高くなりますので、医師または薬剤師に相談・報告してください。
- 他の薬を服用する場合には、必ず医師または薬剤師に相談してください。
- 安全に服用するためには検診がともて大切です。長期間服用する場合には、問診と検診(血圧測定、臨床検査、乳房・腹部の検査)を6ヶ月毎に、子宮頚部の細胞学的診断を1年に1回受けるようにしてください。
飲み忘れに気付いた時は!
- のみ忘れが1日の場合
気づいた時点で、ただちに服用して、その日の錠剤も通常どおりに服用しましょう。 - 2日以上連続してのみ忘れた場合
服用を中止して、次の月経から新しいシートで再び服用を開始しましょう。
中止している間は、他の避妊法を使用しましょう。
(ただし、月経の周期を乱したくない場合は、他の避妊法を併用しながら、そのまま予定通り21日間のみ終えて下さい。)
飲み忘れを防ぐために!
就寝前など、毎日決まった時刻に服用する習慣をつけましょう。
副作用・副効用について
副作用
| 疾患 | 症状・特徴 |
|---|---|
|
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副効用
| 病原体 | 症状・特徴 |
|---|---|
| 月経に対する作用 |
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| 排卵抑制に関する作用 |
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| 長期使用による作用 |
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ピルの禁忌・慎重投与について
ピルを服用してはいけない方
- 以前経口避妊薬を服用して過敏症を起こしたことのある人
- 乳癌、子宮体癌、子宮頸癌、子宮筋腫およびその疑いのある人
- 原因不明の性器出血のある人
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患にかかっている人、またはこれらの病気にかかったことのある人
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 血栓性素因がある人
- 抗リン脂質抗体症候群の人
- 4週間以内に手術を予定している人、手術後2週間以内の人、産後4週間以内の人、 および長期間安静状態の人
- 重症の肝障害のある人
- 肝腫瘍のある人
- 脂質代謝異常のある人
- 高血圧のある人(軽度の高血圧の人を除く)
- 耳硬化症の人
- 妊娠中に黄疸、持続性?痒症または妊娠ヘルペスの症状があらわれたことのある人
- 妊婦または妊娠している可能性のある人
- 授乳中の人
- 思春期前の人
ピルを慎重に服用しなければならない人
- 40歳以上の人
- 乳癌の家族歴(家族に乳癌になった人がいる)または乳房にしこりのある人
- 喫煙者
- 肥満の人
- 血栓症の家族歴のある人(家族に血栓症にかかったことがある人がいる)
- 軽度の高血圧のある人(妊娠中に高血圧が認められた人も含む)
- 糖尿病またはその疑いのある人
- ポルフィリン症の人
- 肝障害のある人
- 心臓の病気、肝臓の病気にかかっている人、またはこれらの病気にかかったことのある人
- てんかんのある人
- テタニーのある人
- 医師の治療を受けている
緊急避妊ピル、性交後ピル、事後ピルなどとも呼ばれ、「避妊しないでのSEX」や「SEX中にコンドームが破けた」など妊娠の可能性のある場合に、緊急の手段として使われる緊急避妊法です。
心配な性交渉から72時間以内に緊急避妊用のピルを服用すれば、97~98%の避妊効果があり、失敗率は1~2%程度といわれています。
心配なことがあるようでしたらご相談下さい。
費用:8,000円(診察代・避妊指導・薬代含む)



