一般婦人科関連
子宮筋腫とは
子宮筋腫とは子宮の壁にできる良性の腫瘍(こぶ)です。
子宮筋腫を持っている人は非常に多く、2~3人に1人は大なり小なり筋腫を持っていると言われています。
発生の原因はまだ明らかなっていませんが、女性ホルモンであるエストロゲンは関与しており、閉経後には自然に小さくなっていきます。

筋腫の主な症状
過多月経
生理の出血が多く、頻回にナプキン等を交換しなければならず、レバー状の塊などが混じることがあります。
また、生理の期間も長くなることもあります。
貧血
過多月経による出血多量にて貧血がおこり、動悸、めまい、息切れ、疲れ易いなどの症状がみられる。健康診断等で貧血を指摘され婦人科を紹介され、子宮筋腫が見つかるということも非常に多いです。
圧迫症状(頻尿、腰痛、便秘)
筋腫が大きくなると周囲の臓器を圧迫します、子宮のどの位置にできるかによって違いが大きくありますが、膀胱の圧迫によっては頻回に尿意をもよおす頻尿や腸圧迫による便秘、腰椎の圧迫では腰痛や足の神経痛、しびれなどをおこします。
下腹の腫瘤感(しこり)
筋腫が大きくなり、腹部全面に突出してくると堅いしこりを触れることもあります。生理前や仰向けに寝ている時に気付くことがあります。
おりものの増加
子宮筋腫の子宮内腔にできるタイプ(粘膜下筋腫)では、筋腫の表面から粘液などが分泌されるため、おりものが増加したり、色や血が混ざったりします。
子宮筋腫の治療法
子宮筋腫の治療は、個人の症状や年齢、ライフスタイルによって多くの選択肢があります。
一般的な治療は、大きく分けて「薬物療法」と「外科的治療」にわかれます。
薬物療法
筋腫を小さくしたり、症状を改善する目的で、女性ホルモンを一時的に抑え、生理をある一定期間止めるGnRHアゴニスト(商品名、スプレキュア、ナサニールなど)がよく使われます。
また、過多月経(出血)のコントロールには、低~中用量のピル等も使用することがあります。
手術療法
筋腫だけを(病変のみ)を摘出して子宮を温存する子宮筋腫核出術、また、年齢や状態によっては子宮全体をとる子宮全摘出術もあります。
手術以外にも、筋腫の栄養血管を人工的に詰まらせて筋腫を小さくする子宮動脈塞栓術(UAE)や過多月経の治療には子宮内腔に徐放性のホルモン剤付きの子宮内リング(商品名:ミレーナ)もあります。

当クリニックでは、多くの治療法の中から、個人にあった治療をご本人と相談しながら、一緒に探していきます。
よく医師からの話を聞きていただき、自分の希望とライフスタイルにあった治療を納得したうえで受けられることが大切です。
子宮内膜症とは (子宮腺筋症や卵巣チョコレートのう腫など)
生理痛を引き起こす代表的な婦人科疾患で、最近は晩婚化、少子化など女性のライフスタイルの変化に伴い、年々増加傾向にあります。
月経のある女性の5~10%にみられると推定されており、婦人科の中では気付かれずに放置されていることが多い病気です。
内膜症とは、もともと子宮内腔で生理をおこす子宮内膜という組織が、まったく違う場所に存在することによって、そこで増殖発達していく病気で、良性ですが進行性の病気です。
正常な子宮内膜は女性ホルモンの働きにより、毎月増殖し剥離して出血することで生を起こしている内膜症では、この内膜組織が卵巣や腸、腹膜などに付着し、その場所で増殖・出血することで、腹痛、腰痛、排便痛などの痛みの原因になったり、卵巣にその出血が貯留するとチョコレートのう腫ができ卵巣が腫れる原因にもなります。
生理の周期によって病状が変化し、徐々に進行していく事が多いので、最近、以前に比べ生理痛が悪化してきた等の変化が有る場合は要注意です。

病変は骨盤内にあることが多く、子宮の筋層内(子宮のかべ)に病変ができて子宮筋層が肥厚する(子宮のかべが厚くなる)場合は子宮腺筋症といいます。
子宮筋腫と似た形をしており、よく似た症状を引き起こしますが、筋腫の場合のような境界がはっきしたこぶではなく、散在するようにみられます。
なかには子宮筋 腫と子宮腺筋症が同じ場所に合併しているケースもあります。
卵巣に病変ができた場合は、生理のたびに卵巣内や周囲に出血がおこりそれが貯留すると卵巣チョコレートのう腫ができ卵巣が腫れてきます。また、腸にも病変ができることがあり、排便痛や生理中に下血(排便時に出血)を伴う腸内膜症というものもあります。
子宮内膜症の主な症状
月経困難症・生理痛
子宮内膜症の症状のうち、最も多いのが生理痛です。生理中やその直前・直後に激しい下腹痛・腰痛などがあり、日常生活にも支障を来すことがあります。
下腹痛・腰痛・排便時痛
生理に伴っておきる場合もありますが、生理以外の時でも症状がでる人もいます。排便時の痛みや下血(排便時に出血)などもあります。
性交痛
性交時に痛みをともなうことがあります。性交痛は一般に生理前に強くなることが多いですが、痛みの程度は人によって違います。また、ある特定の部分に接触すると痛みが増強することもあります。
月経過多
生理の経血量が多くなり、血のかたまりが多量に出たり、ナプキン等を頻回に交換しなければならなくなったりし、貧血になる人もいます。一般的な内膜症でも起こりますが、子宮腺筋症の場合におこることが多いです。
しこりが触れる
子宮腺筋症などでは、子宮が大きくなり、腹部前面に突出してくると堅いしこりを触れることもあります。生理前や仰向けに寝ている時に気付くことがあります。
不妊症
不妊症は、子宮内膜症の重要な症状のひとつです。不妊症の約50%に子宮内膜症が存在されるとされています。症状がないにもかかわらず、しらないあいだに子宮内膜症が進行し不妊症になっている方もいます。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療は、個人の症状や年齢、ライフスタイルによって多くの選択肢があります。
一般的な治療は大きく分けて「薬物療法」と「外科的治療」にわかれます。
薬物療法
病変を小さくしたり、症状を改善する目的で、低用量ピル(商品名ルナベル)、黄体ホルモン治療薬(ディナゲスト)や女性ホルモンを一時的に抑え、生理をある一定期間止めるGnRHアゴニスト(商品名、スプレキュア、ナサニールなど)があります。

当クリニックでは、多くの治療法の中から、個人にあった治療をご本人と相談しながら、一緒に探していきます。
よく医師からの話を聞きていただき、自分の希望とライフスタイルにあった治療を納得したうえで受けられることが大切です。
日本では毎年1,500人の女性に子宮頚がん発症し、残念なことに毎年2,500人の女性(1日に8~10人)が子宮頚がんのために亡くなっています。
20代後半から30~40才にも多く発症しています。



子宮頸癌の発症は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。
HPVは性交渉などにより感染しますが、特別なウイルスではなく、多くの女性は一生のうち一度は普通に感染するごくありふれたウイルスです。
そのHPVの中でも発ガン性HPV{ハイリスク型(16型、18型)}が特に主要なガンの原因といわれています。
その発ガン性HPVに対する感染予防のワクチンが2009年末に発売になりました。
当院にても施行しておりますので、まずは来院の上、ご相談下さい。
費用は、
1回目:18,000円(税込み)
2回目:16,000円(税込み)
3回目:16,000円(税込み) と、3回に分けて接種必要となります。
在庫に限りがありますので、接種希望の方は、お電話にてご確認下さい。
また、現在HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかを調べるHPV(HPV typing test)検査も受けることができます。(3,500円程度)
常時、子宮ガン検診も施行しておりますので、お気軽にご相談下さい。
妊娠の診断検査は常時おこなっています。
生理が遅れている場合や、市販の妊娠検査などにて陽性反応があった場合などは、ご相談下さい。
妊娠初期は初期流産や 放置すると命に関わることもある子宮外妊娠などの異常妊娠もありますので、自己判断だけでなく医療機関の受診をお勧めします。
妊婦健診は妊娠の初期より中期ごろまで行っており、胎児の超音波検査も常時しております。
分娩(出産)は取り扱っておりませんので、妊娠初期から中期にかけ必要な諸検査(子宮癌検査や血液検査など)を行ったのち、近隣の関連病院や御希望の分娩出産施設のある病院にご紹介いたします。

これから結婚を考えておられる方や、妊娠等を希望されている方にお勧めします。
主に子宮がん検査や超音波などを用いた子宮と卵巣の画像検査、性感染症などのチェックしていきます。
また、希望により女性ホルモン、甲状腺ホルモンなど妊娠に支障をきたす疾患がないかの血液検査等も行っています。
来院され医師の説明を聞いたうえで、必要な検査を相談しながら決めていただ いても結構です。
予約の必要はなく常時行っておりますので、通常の診療時間内に来院していただければ結構です。
詳細はこちら → 更年期障害・ホルモン補充療法(HRT)


